interlude #65 空の彼方から
7月の昆虫撮影会で足を運んで以来、久しぶりにぐんま昆虫の森へ出掛けました。
あのときにはなかった100-400mmが今日はバッグの中に。ここではその望遠で撮りたかったものがあります。
(EOS 40D + EF100-400mm F4.5-5.6L IS)
温室の外の池に飛来する野鳥。これはセキレイでいいかな。
7月の時も、ここで200mmを使って「長さが足りないなあ~」と苦笑しながら、遠方から来るメンバーを待っていたものです。
そのときの昆虫撮影会を取り仕切ってくれたHさんは今月上旬、急に天に召されました。
僕より一回りちょっと上だったのかな、とてもエネルギッシュで写真を撮るのが好きで好きで仕方ない、という情熱をみなぎらせ、長いレンズを振り回していた姿は今でもよく覚えています。
セキレイに、「すまん、対岸の彼のために、しばらくそこにいてあげてくれないか」という天からの声が聞こえたのでしょうか。セキレイ、ずっとそこにたたずんで、何枚もシャッターを切らせてくれました。
ありがとうございます。バッチリ、撮らせてもらいました。ほら、先日言ってた「注文して入荷待ちの望遠ズーム」届いたんですよ。Hさん、あなたに見せたかったです。
セキレイは飛び立つ前に、20m離れた僕をじっと見つめ、そして飛び立って行きました。それくらいの奇蹟は、あってもいいよね。
「届いたんだね。使いこなせるよう、頑張って」
僕は、きっとこれからも何度もここに来る。そして、来るたびにここでこのレンズを構え、野鳥を追い、きっと彼のことを想う。
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