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2008年10月 9日 (木)

Imperial Navy Fleet

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(EOS 40D + SIGMA 17-70mm)

今日のお題は「帝国海軍艦隊」、です。広島旅行で戦史に興味を持った子供達が小遣いで買ってきて初挑戦したプラモデル達。自分も小学生の時作ったなあ~。あの頃の自分を見ているようです。

手前の船は空母「瑞鶴(ずいかく)」。全長242mの巨艦でした。ミッドウェーで主力空母の赤城、加賀などを失った以降の海軍の主力空母。数々の激戦を戦い抜いた武勲艦です。

艦上の飛行機のディテールはよく分かりませんが、作った次男いわく「ちゃんと零戦と97式艦上攻撃機と99式艦上爆撃機が載ってるよ」だそうです。ほぅ~そうなのか。

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瑞鶴の奥の3隻の戦艦。左から「長門(ながと)」、「大和」、「榛名(はるな)」です。

「長門」は自分の知る限り終戦時に2隻だけ残った帝国海軍艦船のうちの1隻。戦後は米軍に没収され、核実験の標的となりました。とはいえなんと一発では沈まなかったとのことで、時間をかけて誰にも見られずにひっそりと沈んだ、とウィキペディアには記載されていました。強運と悲運を併せ持った船です。

「大和」。これは戦争末期に沖縄へ特攻作戦に出て沈んだのはあまりにも有名ですね。

「榛名」。群馬の山の名を冠していること、そして大和ミュージアムで見た「ガス欠で動けず砲台となって広島の軍港を守る姿」に何か思うものがあったのか、長男が選んだ1隻。猛攻を受けそのまま江田島沖に着底しました。艦名にウィキペディアへのリンクを貼りましたが、そこにある着底した画像からは戦争の哀れさがにじみ出ています。

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(EOS 40D + TAMRON 90mm MACRO、以下すべて)

作り終えたら速攻で「写真撮ってブログに載せて!」だそうで、作業していた電気スタンド(白熱電球)の照明が横から当たったまま。それが「昔日の日本の象徴」って雰囲気を高めてくれたように思うのは僕だけかな?

長門や榛名などに比べ新しい設計の大和。やっぱり構造が美しいなと素直に思ってしまいました。

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現代の海上自衛隊の船よりもはるかに巨大な船たち。60年以上前にそんな船をたくさん作り上げ、欧米各国に挑もうとしたその思想、戦争行為の善悪はともかく(いや、現代の判断ではやはり「悪」と言うべきなのでしょう)、1隻くらい博物館として往年の巨艦を実際に見ることが出来たらなあ、と思いました。

ラストは「大和ミュージアム」で買った自分へのお土産。 

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大和の刺繍の入ったポロシャツの胸元。

プチ・ミリヲタとしては「Japan Marine Self Defence Force(海上自衛隊)」という言葉なら見慣れていますが、Imperial Japanese Navyという言葉はちょっと衝撃的。 「そうか、大和は『帝国海軍』だったんだなあ」と改めて思いました。言葉の響きに凄みを感じて購入に至ったというものです。

ん~、自分もなんかプラモ作りたくなってきました 

 

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コメント

こんばんは。
3つも作ったのですか?
やっぱり大和の美しさは別物ですよね。
子どもの頃、大和のでっかいプラモデルが欲しかったなぁ。
今なら余裕で買えるけど狭くて置く場所がないや。

投稿: rsk | 2008年10月 9日 (木) 21:56

フランカーさん、こんばんは。
プラモデルは、うちは女の子二人なので家にはあまりない物です。
だけど、我が家の大きな男の子の部屋には、こういうものがあるようです。大切に飾ってありますよ。
今日の写真の色合いが好きです。
私は食べ物や小物の写真を撮るので、以前明るいところでと
確かアドバイスいただいてから、なるべくお昼に撮るようにしています。
でも小物とかでこういう雰囲気で写真撮ってみたいです。
「写真撮ってブログに載せて!」って可愛いですね。
うちの娘も言いますよ。これ載せる?って・・・

投稿: brin | 2008年10月 9日 (木) 23:03

>rskさん
最初、それぞれ大和と榛名作ったんですが、それで火がついちゃったようで翌週長門と瑞鶴作ったんですよ、4隻あります。
付き合いで駆逐艦雪風のプラモ買ってきたんですが、手伝いやらアドバイスやらに忙殺されて全然作ってません(涙)
大人になってやってみてもいいかなと思ったりもしますが、大型のを買うお金があっても時間と置く場所がないですよね、やれやれ(^^;


>brinさん
一般には料理や卓上のものは日中の自然光がいいでしょうね。今回夜になっちゃったし、意外と電球のオレンジの光がマッチするように思えたのでそのまま撮ってみました。
男性だと年齢問わず、こういうの好きって部分があるんでしょうねぇ。手先が器用になり歴史に興味を持つきっかけになってくれれば、と思います。きっとTVゲームよりはいいだろう、ってことで
 

投稿: フランカー | 2008年10月10日 (金) 08:38

最近、ソマリア沖に海賊が出没して困るので
アメリカ海軍とロシアのバルチック艦隊が出動してる、というニュースを聞いて
「バルチック艦隊って日本の三笠とかと戦ったあれか???」って
ビックリしちゃったんだけど(どんだけ古い戦艦使っとるのかと小一時間)
要は「バルト海の艦隊」という意味だったのね。

昔の戦艦って、人海戦術で作られてるせいか
「載せられるものは全部載せる」主義のせいか
とにかくいかつくて圧倒的な質量があるよね。
最後の方は、みんな燃料がなくて浮き砲台や防御壁にされていたのが
なんとも滑稽で悲しいです・・・。

それにしても二人が作ったなんてすごいね!!!
私なんか未だに妖精雪風、放置ですよ(大汗)。
ちょっとさあ、製作だけお願いしようかしら(笑)。

投稿: しのぶ三佐 | 2008年10月11日 (土) 02:53

>三佐
そうかバルチック艦隊って遠路はるばるあっちの方からやってきて三笠とかにコテンパンにやられちゃったわけだよね。
当時の戦艦と現代の護衛艦を比較すると、甲冑に身を固めた武士と迷彩の戦闘服みたいな差がやっぱりあるわけで。無骨でクラシカルなスタイルだけれど、子供心にはやっぱ大砲がいっぱいくっついてたりその砲身が2本3本あるほうが強い印象を抱くんだろうなあと思ってみたりして。
はっ、そう言や俺も雪風買ったのに全然手がついてないよ。奴らの手伝いやらアドバイスばっかりで(^^;

投稿: フランカー | 2008年10月13日 (月) 12:36

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