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2006年12月12日 (火)

リモコンキーの中の小宇宙

今日もまた激マニアックなネタですみません。同業の人でもないとコメントできないかも?なんて心配しつついってみよー。

※最初にお断りしておきますが、以下の内容に全く、いやあんまり根拠はなく120%推測です(爆)

プリメーラ・カミノワゴン(とたまにはちゃんと呼んでやろう)のリモコンキーの効きが少々悪くなりました。電池は去年交換しているのでまだまだ大丈夫なはず。ホコリでも入って接触不良を起こしかけているのかも?と思ってばらしてみました。ま、小さいネジ一つはずすだけなんですけどね。

Img_0066logo

(KDN + SIGMA 17-70mm)

奥に置いたフタ側に電池が乗ってます。指定電池はCR1620というものですが、これが電気屋さんになかったので、ちょっと薄いCR1616を今入れています。1620は数字の見方として直径16mm厚み2.0mmですが、1616は同じ直径で厚みが1.6mm。ちょっと容量が少ないだけで、一応ちゃんと使えます。

これ、キーをポケットに入れたままプールで泳いでしまったこともあるんですが(爆)、基板周辺のゴムパッキンがとてもいい仕事をしてくれたため大丈夫でした(滝汗)。

・・↑基板に斜めについてる黒いやつがアンテナかなあ?

Img_0067logo

基板の反対側。

上部に2つのボタンがありますね。片方がロック解除、もう片方が施錠です。たかだか2つの信号を送信するだけのリモコンではあるけれど、内部回路としては思ったより部品点数が多いです。黒いICが2つ見えますがそれはともかく、周辺のチップ部品がちょっと多いんじゃないの?という印象。

ま、このキーを持った先代プリメーラはデビューが確か1995年。ということはこのキーも設計自体が10年以上前ということです。最近のクルマのリモコンキーは内部はもっと集積化(周辺部品をIC内部に取り込んでしまう)が進み、見た目シンプルになっているはず、と推測。誰か21世紀のリモコンキーを見せて下さい(^_^;

マクロにつけかえてどアップで。

Img_0069logo

(KDN + TAMRON 90mm MACRO)

右端にある「KDS 8M」と書かれている銀色の部品が水晶発振子。8Mとあるのでこのシステムは8MHzで動くのでしょう。左にあるBU6460FSというのがおそらくシステム制御マイコン。「どっちのキーが押されたか」を判別してしかるべき信号を送信する、このリモコンの頭脳です。ぐぐってみたけどどうやら中国メーカーのICらしい。松下か日立あたりの汎用マイコンかと思っていたのでちとビックリ。

ひっくりかえった字でR**(数字)とあるのは抵抗、C**はコンデンサ、TR**はトランジスタ、L**はコイルですな。いずれもチップ部品。イチロクマルハチのシリーズみたい(サイズ1.6mm×0.8mm)。生産工程では機械が自動で部品を打ち付けてハンダ付けしてくれますが、試作設計の段階ではイチロクマルハチくらいは手でハンダ付けができなくちゃね(笑)。

お、VR1(バリアブルレジスタ:可変抵抗)があります。ネジで回して抵抗値を調整するもの。ということは、このキー一つとっても全自動生産ではなく、製造工程で人がここをいじくって最終調整するわけですな。工程を減らすためにもシステムとして無調整で作れるほうがエラいです。

その上のTC1ってのも調整が必要な箇所っぽいけど何だか分からず。

基板上にポコポコ開いてる穴はスルーホールというもので、銅膜の穴として基板反対側に貫通してます。一番上のフォトを見れば分かるようにこの基板は両面にパターン(配線)が走り部品が実装されているので、こうやって信号を表裏でやりとりしてるわけです。基板面積を倍使えるってワケ。

ちなみに皆さんお使いのデジカメや携帯では、この2層基板なんかじゃなくて4層6層とか普通に使われてます。小さい面積でそれだけの回路を組む必要があるからです。

 

で、この手のキー、一つ増設しようとするとこのクルマの場合で9000円ほどかかったわけですが、各個体で送信電波を一つずつ管理する必要がある(そうしないとこのキーでよそのプリちゃんのカギが開いちゃうからね)とはいえ、このシステムで9000円は少々お高いんじゃないかなという気がします。テレビやビデオのリモコンだと送信電波を個体ごとに設定する必要はないけど、これの50倍くらいの回路規模でお値段そんなにしないもん。

あ、本題。キーの効きが少々悪くなったので、カメラメンテ用のブロワーでホコリを吹き飛ばし、綿棒でボタン周辺をクリーニング。カチっていうタッチ感覚も若干良くなりました。以上(本題短っ!)

 

ということで、たまにはえんじにありんぐなネタをお送りしてみました。身近な電子機器、中身はこんなんだぞ、って雰囲気を味わってもらえればこれ幸い。

・・・最後まで丁寧に読んでくれた人、どれくらいいるかな(苦笑)

次回は普通のフォトネタにしますね(^_^;

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コメント

フランカーさん、こんばんは!

う~~~~にゅ~~~~~。
さっぱりわからない内容であります(≧∇≦)

えーっと中国のひとが頑張って作ってて、1個9000円もするのは高いぞこのやろー!
こんなのフランカーさまがちょちょいのちょいと作ってやる!
っていうシロモノなんですね??(≧∇≦)

ちなみに、キッチンタイマーはまだ分解しておりません、私( ̄▽ ̄;)


投稿: ぶっき~ | 2006年12月12日 (火) 20:13

工業高校電子科をブービーで卒業したオイラが来ましたよ。

あーそういえば卒業以来、基板なんて久しく触ってないなぁ。
各パーツの一部は実習でいじった記憶がかすかに・・・
ブランクの基板に配線図みながらマジックで線ひいて溶液にひたして、なんてことをした思い出が蘇ったわ。そういや半田ごて、どこにいったかな。

投稿: VINCO | 2006年12月12日 (火) 21:45

>なみに皆さんお使いのデジカメや携帯では、この2層基板なんかじゃなくて4層や6層とか普通に使われてます。

ってことは、うちのP-504iSとかCONCORDは開けるとウエハースみたいになってるんですね!? ここだけかろうじて理解した… つもり (^^;
ピッてやるだけで開いたり閉まったりするから「便利だな~」と思って見てたんですけど、中ではずいぶんいろんな部品が働いてるんですね~。

投稿: sumi | 2006年12月12日 (火) 23:04

鋳鉄と鍛金とFPR流し込みならやったことあるんですが・・・・(汗)。

こないだNHKで40年くらい前?の高度成長時代の
テレビだかラジオだかを作ってる工場の様子が映されてたんだけど
電子部品を手作業でハンダ付けしてくんだけど、
今みると、素人目にもものすごく配線が適当というか、
技術が未熟だったんだなあって改めて実感しちゃいました。
今は量産品は手作業じゃやらないよね。

そういえば、インテルのCPUがデュアルコアから
クアッドコア(コアが4つ?)になるみたい。
・・・ということを、ダンナが喜々として教えてくれたんだけど
私は遠い目で聞いてたよ(大汗)。

投稿: しのぶ三佐 | 2006年12月13日 (水) 14:19

>>FPR流し込み

ばか
FRPだろ(涙)

投稿: しのぶ三佐 | 2006年12月13日 (水) 14:20

クルマにおける電子機器のウェイトってのは年々高まっているんですよー。セルシオクラスになると車重の2割(400kg程度)を電子機器が占めるそうで。また配線を全部引っ張り出して一本にすると長さは数kmになる、って言ってたかな?それらを100個近いコンピュータが制御している、らしい。プラズマテレビの比じゃねぇなこりゃ。


>ぶっき~さん
頭痛くなっちゃいました?そんな中の果敢な突撃、ありがとうございますー。
ICが中国製?なだけでキー自体は恐らくメイドインジャパンと思うんですが、この材料費はどうみても100円程度じゃないかぁ?って感じなので・・(^_^;

あ、キッチンタイマー分解記事、首をキリンにして待ってますよ、ぷぷっ。


>VINCOさん
おお、エッチングしてプリント基板作るなんてやっておられたんですかっ!
半田ごて、おうちでは半年に1回くらい出撃しますね(笑)。あれを片手に持ったまま居眠りする特技がありましたよ、今は無理だな・・(汗)


>sumiさん
ウェハースとは素晴らしい比喩!さすがsumiさん。おっしゃるとおり携帯やデジカメは高密度実装、多層基板の技術の結晶でございます。
自動車メーカーも、最近は機械屋さんより電気屋さんを多く採用してるんじゃないかと思う今日この頃です、ほんとに。


>三佐
またスバラシイ実習経験をお持ちで・・どこでそんな(汗)。FRPでレガシィ用のエアロパーツをDIY制作しちゃったとか!?
製品の高性能化、小型化が著しいけど、それはこういった製造技術や生産ツールの進化も大きいよね。
クアッドコアってVISTA対応をにらんでの進化なのかな?この没落したトヨタ車の名前がOS名になるなんて名前からして、んーダイジョブなんかって要らん心配しちゃったりして(笑)

投稿: フランカー | 2006年12月13日 (水) 17:16

こんばんは、フランカーさん。
リモコンキーとはちょっと違うのですが、前乗ってたヴィッツのカードを載せてみました。
ところで私、電気電子工学科卒なのですが、聞いたことがある単語があるなぁ~という感じ(^^;。卒業してから回路組むなんてコト、やったことないですからねぇ~。

投稿: たかひろ | 2006年12月13日 (水) 19:17

>たかひろさん
カード結構大きいんですね!(驚)。LSのリモコンエンジンスターターと同じくらいのサイズと思いますよ。
こちらも電子工学科卒ですがハード屋ゆえこういったものとたわむれるのが日常茶飯事です。車屋さんは意外と1チップ化とか周辺回路の規模削減とかってあんまり意識しないのかもしんないっすね。

投稿: フランカー | 2006年12月13日 (水) 22:27

記事の日よりずいぶん時間経っているようですが・・・

こんにちは初めまして。
検索エンジンから偶然訪れました。最後までじっくり読ませていただきました。
なんとなく嬉しかったので、コメント残させていただきます。

マニアックな内容、どうもありがとうございました~~。

投稿: ゆめ | 2008年5月31日 (土) 23:12

>ゆめさん
まだこの程度のリモコンキーなら電池交換だけで復活するしキー機能だけならホムセンでガーってコピー作れますけど、最近の鍵はイモビライザー付きでそんな真似も出来ませんからねえ。
防犯対策とはいえ、なくしたら1万2万コースってのはちょっと痛い気もしますよね(^^;
またたまに車ネタを取り上げるので、遊びにいらして下さいね。

投稿: フランカー | 2008年6月 2日 (月) 08:09

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