今日もまた激マニアックなネタですみません。同業の人でもないとコメントできないかも?なんて心配しつついってみよー。
※最初にお断りしておきますが、以下の内容に全く、いやあんまり根拠はなく120%推測です(爆)
プリメーラ・カミノワゴン(とたまにはちゃんと呼んでやろう)のリモコンキーの効きが少々悪くなりました。電池は去年交換しているのでまだまだ大丈夫なはず。ホコリでも入って接触不良を起こしかけているのかも?と思ってばらしてみました。ま、小さいネジ一つはずすだけなんですけどね。
(KDN + SIGMA 17-70mm)
奥に置いたフタ側に電池が乗ってます。指定電池はCR1620というものですが、これが電気屋さんになかったので、ちょっと薄いCR1616を今入れています。1620は数字の見方として直径16mm厚み2.0mmですが、1616は同じ直径で厚みが1.6mm。ちょっと容量が少ないだけで、一応ちゃんと使えます。
これ、キーをポケットに入れたままプールで泳いでしまったこともあるんですが(爆)、基板周辺のゴムパッキンがとてもいい仕事をしてくれたため大丈夫でした(滝汗)。
・・↑基板に斜めについてる黒いやつがアンテナかなあ?
基板の反対側。
上部に2つのボタンがありますね。片方がロック解除、もう片方が施錠です。たかだか2つの信号を送信するだけのリモコンではあるけれど、内部回路としては思ったより部品点数が多いです。黒いICが2つ見えますがそれはともかく、周辺のチップ部品がちょっと多いんじゃないの?という印象。
ま、このキーを持った先代プリメーラはデビューが確か1995年。ということはこのキーも設計自体が10年以上前ということです。最近のクルマのリモコンキーは内部はもっと集積化(周辺部品をIC内部に取り込んでしまう)が進み、見た目シンプルになっているはず、と推測。誰か21世紀のリモコンキーを見せて下さい(^_^;
マクロにつけかえてどアップで。
(KDN + TAMRON 90mm MACRO)
右端にある「KDS 8M」と書かれている銀色の部品が水晶発振子。8Mとあるのでこのシステムは8MHzで動くのでしょう。左にあるBU6460FSというのがおそらくシステム制御マイコン。「どっちのキーが押されたか」を判別してしかるべき信号を送信する、このリモコンの頭脳です。ぐぐってみたけどどうやら中国メーカーのICらしい。松下か日立あたりの汎用マイコンかと思っていたのでちとビックリ。
ひっくりかえった字でR**(数字)とあるのは抵抗、C**はコンデンサ、TR**はトランジスタ、L**はコイルですな。いずれもチップ部品。イチロクマルハチのシリーズみたい(サイズ1.6mm×0.8mm)。生産工程では機械が自動で部品を打ち付けてハンダ付けしてくれますが、試作設計の段階ではイチロクマルハチくらいは手でハンダ付けができなくちゃね(笑)。
お、VR1(バリアブルレジスタ:可変抵抗)があります。ネジで回して抵抗値を調整するもの。ということは、このキー一つとっても全自動生産ではなく、製造工程で人がここをいじくって最終調整するわけですな。工程を減らすためにもシステムとして無調整で作れるほうがエラいです。
その上のTC1ってのも調整が必要な箇所っぽいけど何だか分からず。
基板上にポコポコ開いてる穴はスルーホールというもので、銅膜の穴として基板反対側に貫通してます。一番上のフォトを見れば分かるようにこの基板は両面にパターン(配線)が走り部品が実装されているので、こうやって信号を表裏でやりとりしてるわけです。基板面積を倍使えるってワケ。
ちなみに皆さんお使いのデジカメや携帯では、この2層基板なんかじゃなくて4層や6層とか普通に使われてます。小さい面積でそれだけの回路を組む必要があるからです。
で、この手のキー、一つ増設しようとするとこのクルマの場合で9000円ほどかかったわけですが、各個体で送信電波を一つずつ管理する必要がある(そうしないとこのキーでよそのプリちゃんのカギが開いちゃうからね)とはいえ、このシステムで9000円は少々お高いんじゃないかなという気がします。テレビやビデオのリモコンだと送信電波を個体ごとに設定する必要はないけど、これの50倍くらいの回路規模でお値段そんなにしないもん。
あ、本題。キーの効きが少々悪くなったので、カメラメンテ用のブロワーでホコリを吹き飛ばし、綿棒でボタン周辺をクリーニング。カチっていうタッチ感覚も若干良くなりました。以上(本題短っ!)
ということで、たまにはえんじにありんぐなネタをお送りしてみました。身近な電子機器、中身はこんなんだぞ、って雰囲気を味わってもらえればこれ幸い。
・・・最後まで丁寧に読んでくれた人、どれくらいいるかな(苦笑)
次回は普通のフォトネタにしますね(^_^;
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