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2005年9月10日 (土)

やっと観ました!「亡国のイージス」

仕事が一瞬谷間になったので、会社帰りに「亡国のイージス」を観に行くことにしました。劇場で映画観るなんて何年ぶり?多分「パールハーバー」以来じゃないかと…。
9時過ぎの上映で若干安くなってラッキー☆ゲート入り口にはかつて自分が担当したプラズマがCM流してるのを見てちょっとご機嫌。

割と小振りな劇場だけど、スピーカーはJBLが左右4発ずつくらいあったかな。
まあ映像と音響についての評価はまた後日。ついそんなところまで分析しちゃうんですよねぇ。

肝心のストーリーは、日本映画もこういうテーマを映画化出来るようになったんだなあという感慨が一番だったかな。自衛隊全面協力の映像はさすがに強烈。一部CGであれ?ってところもあったけれど。

以下は原作・映画ネタバレ全開で。

原作は先月3度目か4度目の読了をしていたので、それを映像とともに頭の中で追っていくという見方だったけれど、これ原作読んでないとこの部分分からないなじゃいの?みたいな部分が結構あったなぁ。。ヨンファが宮津家を訪れるところはお葬式の後って感じがしなかったし、ジョンヒの乗艦、遺品の回収、ヨンファとの関係もちょっと説明不足じゃないかなあと、観ながら原作を知らない人を心配しちゃう自分がいました。あとは行の母の首つり自殺を父親のせいとして父親を殴り殺すところとかも、「なんで?」って感じが観ていてもしました。あと、水中のチューはなくていいでしょう・・交信しあうところは映像だけじゃ説明のしようがない。潜水艦から出撃したDAISのSOFはどうなったんだ?まさか仙石の魚雷で吹っ飛んじゃった?ヨンファの言葉を借りて言うと確か「ダイナマイト漁」のように?ラストは艦長って行の父親だったの?みたいな誤解を受けないだろうか。

筆のエピソードとか、絵にまつわるシーンはまあ良かったかな。自分も大好きな場面。幼少時代の絵画のシーンは数秒では勿体なかった。

んーあとはですね、
沈んだ「うらかぜ」から助かった阿久津艦長がヘリを乗っ取り、撃墜覚悟でいそかぜに接近し宮津に言うセリフ「おれは自衛官の道は踏み外したが、シーマンシップだけは捨てない。救援を求める者がいれば、なにを捨ててでも助けるのが海で生きる者の掟だ。そう教えてくれたのは、部屋長、あんただ」
とか、
Tプラス発射直前に宗像に聞こえた「てめえ一人の力でやれたと思うな!」という、宗像の盾となって空に散った安藤の声
とか、
お墓参りした宮津芳恵が懺悔する渥美にかけた言葉とか。涙腺のゆるむセリフが多いので2時間少々の映画にすべて網羅するのは無理があるのでしょうがないところだけど。。
あと10分15分長くして、枝葉の説明をもう少し加えたらより感情移入してじーんと来たかも。

まあ映画だけ初めて観ればアクションだけでなく政治的な駆け引きのサスペンスもバランス良く楽しめ大作、良作と言えるかな。

ということで、映画だけ観て消化不良な人は是非原作をご一読あれ。
似たようなプロットではハリウッド映画の「ザ・ロック」もオススメ。これのウイルス兵器とグソーはそっくり。今日のイージスでは泣くことはなかったけどザ・ロックは悪役の方にもかなり感情移入出来て善玉悪玉どっちもカッコイイ!と素直に思えた。そして国防のあり方、国家的クライシスについて突っ込んだ映画という意味ではこれまたお気に入りの劇場版機動警察パトレイバー2も忘れちゃいけません。(つーかこういうテーマを93年に既に作っちゃったところが押井守ってすごいなと思う)

あ、でも最後にフォロー。「よく見ろ日本人、これが戦争だ」の中井さん、さすがにかっこいい!!原作はある程度ヨンファにも感情移入出来る部分があるのがいい。

原作は自分としてもとても思い入れのある本なので、言い忘れた事があったらまた書きます。

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コメント

原作にはやっぱかなわないでしょう。私も早く原作を読んでみたいのですが、聞きなれない単語が多そうで、なかなか手が出せません。読みやすいですか?
映画だけでは意味がわからない部分が確かにたくさんありました。
「ザ・ロック」は大好きです。息もつかせぬ展開でかなり衝撃を受けたのを覚えています。私も「パールハーバー」は劇場で観ました。マイケル・ベイの作品はどれもハズレがない!「アイランド」もこないだ観に行きましたが、個人的に今のところ今年のNo1です。「宇宙戦争」なんか目じゃないくらい。

投稿: rin | 2005年9月10日 (土) 22:36

コメントありがとうございます。
原作はある程度のミリオタなら軽く読めますが、劇中でもあった「VLS」なんて普通の人分からないでしょう。確かVertical Launch System、つまり甲板に碁盤の目のように作られた垂直発射装置の事。あとシースパロー(艦対空ミサイル)とかハープーン(艦対艦、ないし空対艦ミサイル)とか…。
「いそかぜ」にやられた「うらかぜ」はイージス艦じゃないのでVLSは積んでいないんじゃないかなあ、とちょっと突っ込みたくなりました。劇中ではいそかぜのハープーンを迎撃するシースパローをVLSから撃っていたように見えたけど。

いや、ワタシの認識不足ないし映像がそうでなかったらご容赦をm(__)m

原作はかえって文字になるためそのあたりはある程度説明もつくので分かるかと思いますよ。読んでみて分からない用語はワタシのブログに質問の書き込みでもしてみてください^^;

まあ原作ファンとして映画をあまりに批判するのも大人げないかもしれませんが・・F15がF2になったなど、原作の不備を直した点もあるし。。うーんでもトータルでローレライ同様、原作比30点といったところかな。映画だけを見たまとまりの良さではローレライに軍配かもしれない。


一つだけ原作にない部分で「おっ」と感心したのは、ヨンファの部下の工作員が艦内で状況に応じてライフルを構えるのが右肩、左肩、と持ち替えているシーンがありました。確かああいう挙動は普通の軍ではせず、対テロ部隊や特殊部隊しかしない動作だったと思います。

パールハーバーはストーリー云々より娯楽作品として見て良いと思うけど、改めて今日「おいしいところ」だけ見たけどこれがハリウッドの底力か、と改めて思いますね。映像に違和感なし!劇場で見たコクピット視点で米艦隊をすり抜けていく映像のスリルは未だに忘れられません。うちの32インチでもちょこっと、その雰囲気は再現されてます。

投稿: フランカー | 2005年9月10日 (土) 23:44

しまった!出遅れちゃった!!!
いろいろ盛り込みすぎた「イージス」と
いろいろ削りすぎた「ローレライ」、どっちに軍配を上げますか?
あ、コメントに「ローレライ」って書いてらっしゃいましたねっ。
私も同じかなあ、ローレライの方が
徹底的にファンタジックな方向にふった分、潔さを感じたし、
映画だけ観た人にも分かりやすいんじゃないかと思いましたね~。
さすがにあのボリュームを2時間でまとめるとなると
どうしたって無理は出てきちゃうから、
やっぱり切るべきところは切った方が良いのかも知れませんね。
「イージス」は、サービス満点でてんこ盛りにした分、
詳細な描写が抜け落ちて、すこし薄っぺらくなっちゃった感じがしました。

うらかぜ、2発目で撃沈されちゃったのは、時間の関係とは言え
ちょっと気の毒でした、もっとがんばれるのにね。
でも、あのハープーン発射から迎撃のシーンはさすがにゴクッとしましたよ~。

ジョンヒは本当にかわいそうでしたね~、
彼女の魅せどころがひとつもなかったし
なんでこの艦に乗ったのかもよく分からないまま
(だいたい泳いで来たらイージスシステムに見つけられちゃうのでは??)
いたずらに如月ファンを激怒させただけの存在になってしまいました・・・。

如月くんと言えば、あの如月はどうよ!ってのが
この映画の一番の悲しかったところです(超個人的・・・)。
でも仙石伍長はあれはあれでアリかなあと。
ヨンファ、本当に怖かったですね~、中井貴一、やっぱりすごいです。

ところで、ラストというかオチがああなったのは
やっぱり「諸事情により」ですよね。

というわけで、ちょっと前の記事からですがTB送らせていただきま~す!

投稿: しのぶ | 2005年9月11日 (日) 03:19

トラバありがとうございます♪
確かに、ジョンヒと如月君は共にもっと強くストイックな描き方をして欲しかったですね。超人的に強いくらいでないと。
男の目から見るとこれのジョンヒなら、ローレライのパウラたんの方が良かったかな(笑)
自分の勝手なイメージではジョンヒはもっと華奢で眼光が鋭く表情が一切なくめっぽう強い、それでいてめちゃくちゃ美人、と。。なかなか演じられる若手女優さんはいないですよねぇ。

原作にある彼女の悲惨な生い立ちを知ると、彼女の魔性の部分も納得でき一部共感出来るところも出てきます。福井作品の女性の中で「川の深さは」の城崎涼子、「終戦のローレライ」のパウラに次いで3番目に惚れてるキャラです(笑)

投稿: フランカー | 2005年9月11日 (日) 13:10

コメントありがとうございました!
やはり原作を読んでおられると、未読の私たち以上にイライラがつのられたのではないでしょうか。
福井さんの本は、ボリュームと内容が難しそうなのとで、ずっと敬遠していたのですが、ここまで謎だらけの映画で消化不良になっちゃうと、どうしても読まずにはいられない雰囲気です。
製作者と役者さんの熱気だけは、十二分すぎるほどに感じられた映画ですが、確かにもう少し時間を長くしてもいいから、せめて見た人が納得できるくらいの詳細な描写がほしかったですね。

投稿: 千華 | 2005年9月13日 (火) 23:12

>千華さん
原作はもっとこう、「熱い」んですよねえ(笑)信じる道というか自らの生き方にプライドと命を懸けた男達、とクサい言葉が当てはまるくらい登場人物がみな活き活きとしています。
かなり好き嫌いの別れる文章だとは思いますが…。ローレライはさらに拍車がかかってます。

原作は冒頭、若き日の如月少年を丁寧に追っていきます。20ページくらいのところで砂浜に立つ行と護衛艦のシーンがあるのですがここで泣ければ福井小説を読む資格おおあり!というのが持論です。イージスを人に貸すときはここまで読んで心に来るものがなければ、後は読んで疲れるだけだから返してね、と言ってます。

福井さんは自分と歳が結構近い(彼の方がちょっとだけ上)んですが、同世代なのにこれだけの文章を書けるという力量にはひたすら脱帽です。
次の長編もお約束の「美少年工作員+美少女+人生にくたびれた中年」の取り合わせでお願い!(笑)

投稿: フランカー | 2005年9月14日 (水) 13:24

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